一時期、双極性障害と診断されたことがあります。
比較的軽度で休職しながらの休養と職場復帰のための職場復帰支援所でのリワークを受けたことにより回復に向かいました。
支援所でこの本を読むように指導され、それがとても役立ったので紹介します。
双極性障害の概要
この本では、最初に双極性障害とはどんな病気なのかが記載されています。
簡単にいうと、双極性障害は、極端に活動的になる躁状態と、時に端になくなってしまうほどの落ち込み状態になる鬱状態を繰り返す疾患です。
双極性障害には、重症の1型と軽症の2型があることが説明されています。
双極性障害の症状
双極性障害は、症状の出現に気づくことが大切と解説されています。
躁状態の時と鬱状態の時に多くの人がやりがちな行動や思考についての説明があります。
再発防止には、早期段階での症状(サイン)の監視が大切です。
また、この本はワークブックとなっているので、本の中に表があり、自分の病気に陥った経緯を記載できるようになっています。
初期段階で現れる症状は人それぞれ異なるため、自分の発病の経緯をまとめておくことはとても大切なことです。
障害に陥らないための予防
双極性障害を発病させないために、心がけることや手段などが解説されています。
例えば、ポジティブなことを増やしネガティブなことを減らす、薬物療法の効果を理解する、人に対して否認する心掛けを持つことなどが紹介されています。
症状を軽減する方法
双極性障害の症状を軽くするための手段が紹介されています。
間違った考え方(思考)についての解説と、感情的な考え方の自動思考をコントロールする手法などが紹介されています。
進行状態の把握
ここでは、双極性障害がどのような経過をたどって回復するのか、行動と思考の両面から解説されています。
そして、再発しないためのテクニックも記載されています。
まとめ
今回ご紹介した書籍は、双極性障害とはどんな病気なのか、そして、その克服方法はどんな手段があるのかをワークシートに記載しながら読み進めていくタイプのものです。
実際に、双極性障害の人が、自らを回復させるためにとても役立つ本です。
この本では再発防止のために整理しておくことや気持ちの持ち方などを具体的な事例を交えて紹介してくれている素晴らしい本です。