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香川県が行う石綿(アスベスト)対策とは?建物の解体等で必要な届出とは

石綿(アスベスト)は、主に1970〜1990年代に建築材に多く使われていました。健康被害を引き起こす可能性があることから、現在は使用が禁止されています。建物の解体などでもアスベストの事前調査が義務付けられ、専門の事業者が作業することになっています。
香川県では解体作業について条例に基づいて排出作業や廃棄方法などを定めており、安全性を十分に保つための対策を行っています。

アスベストが身体にもたらす影響と香川県の現状

アスベストは、主に中皮腫や肺がんを引き起こす物質です。工事現場などでアスベストの細かな繊維が大量飛散した空気を定期的に吸うことで、呼吸器系の疾患が発症しやすくなります。怖いのは、病気を発症するまでに20〜50年の潜伏期間があるということです。アスベストを扱う業務から離れても病気が進行している可能性があるのです。
香川県では中皮腫で亡くなる方が毎年10人前後ですが、突出して多い年もあります。患者数としてはさらに多いと考えられるでしょう。

建物の解体作業などでアスベスト除去を行うときは、都道府県への届出が必要

建物の解体や補修でアスベストの除去作業を行うには、都道府県に「特定粉じん排出等作業実施届出書」の提出が必要です。これは、作業に使う吹き付け材の廃棄方法やアスベストの飛散防止措置に沿った作業方法などを明確にすることで、安全に実施できるようにするためです。
届出書の提出先は事業所の所在地によって違うので、事前に確認しておきましょう。

新たな健康被害を食い止めるためにも、解体等の現場では安全な作業が大切

中皮腫により亡くなる方は全国でも年々増加傾向にあり、2021年には1,635人でした。
潜伏期間が長くすぐには症状が表れないからこそ、今後アスベストを扱うときには身体に影響のないよう十分な対策を行うことが大切です。安全な方法で業務ができるよう、それぞれの自治体の規定を必ず確認するようにしましょう。