1日のうちに仕事を良いところで切り上げる。
そんなスタイルの方も多いのではないでしょうか。
しかし、今回紹介するのは敢えてその逆を行くツァイガルニク効果を利用した仕事の進め方です。
この方法がマッチすれば、今までよりもはるかに効率よく仕事ができるでしょう。
そもそもツァイガルニク効果を活かした仕事の方法とは?
ツァイガルニク効果を活かした仕事の方法は、一言でいえば、中途半端なところで仕事を中断させる方法です。
例えば、書類作成を行っていたとして、最後の文章、あるいはきりの良い項目で終わらず、中途半端な部分で中断させます。
「今後ともよろしくお願いいたします」まで書かず、敢えて「今後ともよ」の部分で切ってしまうことです。
これによって、よく時に仕事を始める場合、最初から何をすればいいかはっきりし、そこから仕事ができるようになります。
これは、手を止めた仕事が気になって早く終わらせたくなるという心理を活かした手段です。
これによって生産性の向上が期待できます。
中途半端で止めて帰ってしまったり、別の仕事をやることで、「きりの良いところまで仕事をしたい」という欲求が起こります。
これによって別の仕事を早く終わらせたいという心理や始業直後からすぐに始めたいという欲求が起こります。
間接的ではありますが、これによって仕事のスピードが向上し、仕事のモチベーションも上がるメリットがあります。
ただ、注意点として中途半端なところで終わらせるとストレスがたまる人がいます。
キレイに分かりやすいところで終わらせることで、その日は気持ちよく帰れるというケースです。
特に金曜日など週末にこのツァイガルニク効果を活かした終わらせ方をすると週末の休みにストレスを大きく貯めることになります。
ちなみにツァイガルニク効果とは?
ツァイガルニク効果とはもともと心理学で用いられる用語です。
うまくいったことよりうまくいかなかったことの方がよく覚えているという人間の心理的な状況を言います。
例えば、連続ドラマは中途半端な部分で終わってしまうことがありますが、これは翌週も見てもらいたいというツァイガルニク効果を活かしたマーケティングです。
ツァイガルニク効果とは? 意味、原因、メリット・デメリット、ビジネスでの応用方法について - カオナビ人事用語集
まとめ
ツァイガルニク効果を活かした仕事術は、仕事を中途半端なところで終わらせるテクニックです。
この方法を使えば、仕事の再開時にスムーズな開始が期待でき、さらに生産性が向上することで、モチベーションも上がります。
ただ、この方法を誤ると、かえってストレスをためてしまうという方もいるのは事実です。
そのため、週末にツァイガルニク効果を使わない、合うかどうか確かめるといったプロセスを踏むことが重要といえるでしょう。