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溶接加工の奥深さ!

I have a...

ほんの数年前に、アップルとペンがくっつくギャグが大流行。テレビをつければ、アップルとペンの合体ものが日夜流れ続けたものです。アップルとペンを合体させたのは、ギャグの一環。ただギャグではなく、熱と圧力でくっつけたら大変なことになるのは明白です。
溶接加工は、2つの物をくっつける加工方法を指します。くっつけるのは、アップルとペンではなく金属そのもの。様々な分野に使われており、無くてはならない存在になっています。

溶融法について

溶接方法には3種類あります。最も一般的な溶接加工は、溶接しようとする金属を溶かしてくっつける方法でしょう。「溶融法」と呼ばれています。「金属を溶かす」と言っても、流石に全部は溶かしません。接続部分だけを溶かし、溶かした部分をくっつけるのが「溶融法」です。
担当作業員によってばらつきが出てくるものの、板厚が大きいものでも対応は可能。また溶接により重量が重くなることもありません。最近はロボットが担当するケースも増えているものの、人間の手には敵いません。微妙な調整も必要になるので、知れば知るほど奥深い溶接方法です。

圧接法について

気密性が求められる製品や自動車生産に用いられるのは、圧接法が用いられます。読んで字のごとく、くっつけたい金属に圧力をかけて接合する方法です。接合する部分に熱を加えたら、ピッタリくっつきます。
圧接法には、ガス圧接・摩擦圧接・抵抗圧接といろいろございます。上手く活用すれば、溶接が難しいとされる薄いものでも対応可能。

ろう付けについて

最後に紹介するのは「ろう付け」と呼ばれる、やり方です。金属の接合部分に溶加材を流し込んで、接合する方法です。ちなみに千葉にある溶接加工の工場では、真鍮をつかったロウ付けをすすめていました。
先程取り上げた溶融法と圧接方では、異なる母材の溶接が難しくなります。でもロウ付けならば、異なる母材でも対応は可能。母材を傷つけることもなく、美しいままの姿で仕上げることができます。溶接の世界はなんとも奥深いものです。